発酵オタネニンジン
オタネニンジンの効能
生薬の中でも言わずと知れたオタネニンジン(高麗人参)は、野菜の人参とは全く異なる植物です。
参鶏湯(サムゲタン)などの料理にも利用され、主に根の部分に健康成分を含んでいます。
オタネニンジンには、非常に様々な成分が含まれており、よく知られる滋養強壮だけでなく、ストレスや睡眠などの神経系や免疫などの機能維持・改善にまで幅広い効果をもたらしてくれます。
主な有用成分
サポニン
オタネニンジンのサポニンはジンセノサイドと呼ばれ、主要な有用成分と
されています。
多糖類
オタネニンジン由来の多糖類は免疫系に働きかけることが知られています。
ポリアセチレン
神経系や炎症抑制など様々な作用を示します。
オタネニンジンの
欠点を補う研究
古くから人々の健康を支えてきたオタネニンジンですが、オタネニンジンの効果を実感できる人がいる一方で、実感できない人がいるのも事実です。この欠点を解明するため、富山医科薬科大学(現富山大学)を中心とした国内外の研究グループによって研究が行われました。
腸内細菌によって効果に
個人差が生じることを発見
オタネニンジンを食べた時、腸の中では腸内細菌がオタネニンジンの有効成分を代謝し、吸収活性型が産生されることによって効果の一部が発揮されます。
しかし、腸内細菌の個人差により、吸収活性型を産生できない人がいることがわかり、さらには日本人の70%は吸収活性型を産生できないことが明らかになりました。
DEVELOPMENT
発酵オタネニンジン-
CDと発酵紅参エキス
の開発
長年の研究開発により、乳酸菌A221を利用して発酵させることで生み出したオタネニンジン「発酵オタネニンジン-CD」と、オタネニンジンを皮付きのまま蒸して乾燥させた紅参から抽出したエキス「発酵紅参エキス」の開発に成功しました。
「発酵オタネニンジン-CD」
の開発
ナガセビューティケァでは、より多くの人がオタネニンジンの効果を得ることができるよう研究開発に取り組みました。その結果、発酵食品から分離した「乳酸菌A221」を利用してオタネニンジンを発酵することで、多くの日本人に優れた効果を発揮する「発酵オタネニンジン-CD」の開発に成功しました。これまでに、ストレスや睡眠など神経系への効果を明らかにしています。
効果を高めるためのこだわり
多くの人に健康効果を発揮する発酵オタネニンジンの効果をさらに高めるため、ナガセビューティケァでは、使用する原料を厳選しています。
ひげ根
発酵オタネニンジンの原料には、オタネニンジンの成分の一つである「Rb1」が多く含まれるひげ根のみを使用しています。Rb1は吸収活性型になる前の成分であり、神経系に対して抑制的に働きかけ、精神安定や抗不安などの作用を示します。
乳酸菌A221による発酵
8年の歳月をかけて分離した乳酸菌A221は、他の乳酸菌にはみられない吸収活性型M1(compound K)への高い変換能力を有します。
新たに「発酵紅参エキス」の
開発に成功
オタネニンジン(高麗人参)を皮付きのまま蒸して乾燥させた紅参(コウジン)は、オタネニンジンとともに古くから希少価値の高いものとして扱われています。この蒸す工程によって、紅参は赤みを帯びるため、英語ではRed Ginsengと呼ばれています。紅参はオタネニンジンに含まれる成分が蒸す工程によって変化することで、異なる効果を示すことが知られています。
私たちは、オタネニンジンの研究から紅参の特長に着目した「発酵紅参エキス」を開発し、免疫に及ぼす影響を研究しています。
紅参の特長
オタネニンジンに含まれる多糖類の酸性多糖は、蒸す工程によって増えることが知られており、紅参により多く含まれると言われています。酸性多糖は免疫系に働きかけるため、紅参は、オタネニンジンがもつ幅広い効果に加えて、こうした蒸す工程により変化した成分の効果が加わった特長を示します。
さらに効果を高めるための
研究開発
酸性多糖の構造をより詳細に研究したところ、酸性多糖の中には、あまり効果を示さない部分があることがわかりました。そこで、紅参の効果をさらに高めることを目指して、研究開発に取り組みました。
その結果、私たちは、独自に分離した「乳酸菌BL1889」と酵素処理を行うことにより、現代で低下しがちな免疫に働きかける「発酵紅参エキス」の開発に成功しました。
独自の乳酸菌「BL1889株」と
酵素による2段階製法
オタネニンジンに含まれる酸性多糖は免疫力を高めることが知られています。酸性多糖を豊富に含んだコウジンを乳酸菌と酵素で処理する2段階製法でパワーアップし、免疫に働きかける酸性多糖の割合を高めたものが「発酵紅参エキス」です。